アニソンの好きなところ 〜innocent starterを例に〜

こんばんは、なの兄です。

 

突然ですが、8月5日に人生初めてのロッキンに参加しました。

クオリティの高い演奏や歌唱を目の当たりにし、音楽の楽しさを改めて感じさせてくれました。

 

それと同時に、自分はやっぱアニソンが好きなんだなぁとも思いました。←唐突すぎ

もちろん、ロックやポップスにはそれぞれのよさがあると思いますし、それをどのように捉えるかは人それぞれです。

たまたま僕自身アニソンの方が好きだっただけです。

 

そんなこんなで、今日は僕の中でアニソンの素晴らしさ等を具体例を示して書きたいと思います。

いつもと同様、文章が支離滅裂としていますがご容赦ください。

 

 

唐突ですが、8月末には例年のごとくアニサマというアニソンの夏フェスが開催されます。

アニサマに参加される方はそれぞれがそれぞれの思うアニサマがあるかと思います。

定価1万円近く払って参加されるわけですが、

ある人の応援のためだけに参加される方は、2~3曲しか歌われないその一瞬のためだけですし、

コラボやカバーやシークレットゲスト等に期待する方は自分の好きな曲がくるかも分からない状態で行くわけですし、

お金の使い方は人それぞれなので僕には知ったこっちゃありません。←これが大前提です

 

 

あえて言うならです。僕がいつも周りに対し気にかけるのは、

アニサマに対する「予習」です。

 

参加される方はアニサマを少なからず楽しもうとするために、出演される声優アーティスト・アニソンアーティスト・声優ユニット等の曲を聴こうとするとは思います。

ただ、聴いて終わりという人がそこそこの割合でいるのかなーと思っており、僕はそれが残念で仕方ないです。

 

なぜなら、アニサマはアニソンの夏フェスであり、アニソンはアニメに付随して作られているからです。

 

 

ここで本題に戻ります。 アニソンの素晴らしいところ(ポップスやロック等にないもの)は、一般的にはアニメという何かしらの作品のために曲が作られており、アニソンの多くはストーリー性があるところだと思います。

 

また、OPEDの多くは90秒という縛りのある中で仕上げないといけないため、曲の構成が練られており、さらに映像という視覚的な面でも曲を感じさせられることは、一般的な曲にはまずないことなのです。

 

 

 

さて、上述したストーリー性についてですが、今回僕がどうしても書きたいものがあります。

 

魔法少女リリカルなのはOP水樹奈々さんの「innocent starter」です。

 

本気で書くと大変なことになるので、軽く触れる程度に書きます。

 

当然、アニソンとしての僕が思うことですので、アニメを観てない人には分からない(というかもはや分かってほしくない)と思います。

さらに、これはあくまで個人的な見解であるため、曲を作られた方が実際どのような気持ちで作ったかという事実とは当然反している可能性があるということだけはご了承ください。

ただし、今から僕の書くことの筋そのものは通っているはずです。

 

 

まず、曲名です。

かっこつけているためか、英語になってます。

英語が苦手な僕から言わせてみれば、何を言っているかちょっとよく分からないです。そのため、辞書で調べました。直訳すると「無垢な開始者」になるみたいです。

 

ちょっと分かりづらいです。

 

本編を介して訳すとなると「高町なのはという無垢な少女が魔法少女となった」になるかと思います。

これでかなりマシになったかと。おっしゃる通り、このアニメはそういうアニメですから。

 

 

 

このアニメの本編上、どうしても欠かせないのは、高町なのはフェイト・テスタロッサとの繋がりです。

 

その繋がりを強く感じさせてくれるのがサビだと思います。

 

 

 

 

以下、順に1番・2番・ラストのサビの解読をします。

まずは歌詞です。

 

 【1番】

瞳の奥の秘密 吸い込まれそうな 笑顔の裏の真実に

柔らかな愛 僕が届けに行くよ

触れたら壊れそうな 温もりが今

過去を離れ溢れ出す

ずっと側にいるから 悲しい影に惑わないで

 

 

【2番】

夜明けの朱い空に 虹を描いて 闇もすべて包みこむ

小さな勇気 言葉を越えて行く

未来が囚われても 遠く消えても この祈りは果てしなく

ありのままの気持ちを 君のもとへ 伝えたい

 

 

【ラスト】

「始まり」くれた君に そっと囁く 二人だけの約束を

変わることのない永遠の魔法

未来が囚われても 遠く消えても 澄んだ風-こえ-が覚えてる

僕の名前を呼んで あの日のように笑いかけて

 

 

1番・2番は全21小節(ラスサビは最後の「笑いかけて」が1小節分多く発せられているため全22小節)から成り立っています。

 

この小節数の21ですら作品とリンクしています(これは偶然かもしれないし考えすぎかもしれませんが)

 

この作品を語るうえで外せない「ジュエルシード」に関係しています。ジュエルシードの総数だったりします。なんとすごいことでしょう。

 

 

 

次に、歌詞についてです。

 

全体的に、なのはフェイトのそれぞれが想う気持ちを表現しています。

 

曲中で人称を表しているのは「僕」と「君」の2つですが、1番Bメロ以外は人称を用いておらず、サビにより二人の強いメッセージ性があると感じられます。

 

※その1番Bメロもサビに繋げるための伏線と推測していますが、今回そちらの説明は割愛します。

 

ここで、「僕」を指しているのはなのはであり、「君」を指しているのはフェイトです。

 

水樹奈々さんはアニメではフェイト役であることから、1人称がフェイトだと思う可能性が高いですが、これは先ほど曲名の「innocent starter」を解読した際に、なのは主観で書かれていることが分かるかと思います。

 

 

さらに、最終回のフェイトなのはの名前を初めて呼ぶまで、なのはのことを2人称の指示語で呼んでおり、中でも「君」を多様していることが多く、歌詞との関係性が深くなっています。

 

ちなみに、なのはは自身のことを「わたし」と言っていますが、曲の作成上1人称と2人称の文字数を揃えることで語呂のよさであったり、作りやすさがあったりというところから、1人称は2文字の「僕」にしているかと思います。←都合いい解釈を勝手にしています

 

 

人称について整理ができたことにより、

1番は「僕」が使われていることからなのはの気持ちが込められており、

2番は「君」が使われているためフェイト

ラストは両方が使われているため前半がフェイト、後半がなのはと分けられていることが分かるかと思います。

 

 

それでは、サビの歌詞を順に噛み砕きたいと思います。

 

 

1番は前半について中心に書きます。

 

 

 

前半の結論は「柔らかな愛僕が届けに行くよ」となってることから、なのはフェイトに対し想ってることと読み取れます。「柔らかな愛」は「瞳の奥にある秘密=笑顔の裏の真実」にかかっていることかと思います。

 

アニメの背景として、フェイトなのはにジュエルシードの集める意味を教えておらず、さらにフェイトはプレシアがこれを利用する方法を教えていない、さらになのははそこまでの事実及びジュエルシードの危険性やフェイトが利用されていることを知っています。

 

これらをまとめると、

プレシアに利用されているフェイトがもし真実を知ったことになろうと、なのはフェイトに柔らかな愛を届けに行くよ

と読み取ることが妥当だと考えてます。

 

 

次に2番です。

 

2番は後半を中心に書きます。

 

2番サビという時系列的に考えると、プレシアがアリシアと共に旅立った後ではないでしょうか。

 

そうすると、「遠く消える」は、プレシアらのことであり、「未来が囚われる」のは今まではプレシアの依頼のためだけに生きていたフェイトが生きる意味を失ったということで表現しているものだと思います。

 

そして、生きる意味も存在も失いすらしたが、「果てしない祈り」がありました。それは、「ありのままの気持ち」であり、それを「君(なのは)」へ伝えたいフェイトがいるわけです。

 

まとめると、

フェイトが自身の生きる意味(それはプレシアが遠くへ消えること)を失っても、今まで自分に真摯に向き合ってくれたなのはの気持ちにはちゃんと応えてあげたい」

と読み取るのが妥当だと考えてます。

 

 

間奏を挟み、ラスサビへ入ります。

 

 

ラストのシーンを中心に、あとは自分のオタク特有の妄想力で書きます。

 

 

前半はフェイト視点です。

 

「「始まり」くれたなのは」には、友達が泣くと自分も悲しくなるといった「友達という変わることのない存在に対する永遠の気持ち」であること。

 

そして後半のなのは視点は、フェイトがこれから保護観察者となる影響でしばらくは「遠くへ消えてしまう」が、海岸で「朝の秋風を感じながら言ってくれた自分の名前を呼んでくれる声、そして最後に見せてくれた笑顔」は、未来永劫「覚えている」ということである。

 

まとめると、

フェイトは「フェイト・テスタロッサという人物の本当の始まりを教えてくれたなのはに、友達という変わることのない存在に対する永遠の気持ちを捧げる」ということを、

なのはは「フェイトがこれからどんな試練があっても海岸での名前を呼びあった声はいつまでも覚えているし、また何かあったら名前を呼んで、また笑い合いましょう」

と読み取るのが妥当だと思います。

 

 

ざっとサビのみの歌詞考察(概要)はこんな感じかなと思います。

 

僕の場合、好きなアニメの好きなアニソンがライブでくると、1番はOP(ないしED)の映像が、2番以降はその歌詞にあったダイジェスト版の映像が脳内再生されてしまいます。

 

今回のinnocent starterの場合、2番サビはプレシアがアルハザードへ行こうとし虚数空間へ旅立った前後を、ラスサビは書いてある通りラストのシーンを思い浮かべます。特にラスサビは感情的になるシーンから、いつも泣いてしまいます。

 

以上のように、アニソンはアニソンにしかない魅力があります。その魅力に気づければアニソンをより好きになりますし、たとえアニソンを「アニソンとして」知らなくても、アニメを観ることでアニソンの理解が深められます。

 

今回はOPに焦点を当てることで、アニメ本編の流れについて勝手ながら解読しましたが、キャラクターの心情等に焦点を当てられる「キャラソン」の解読もかなり面白いので、みなさんも是非やってみてはいかがでしょうか?

 

(僕は気が向いたらやります。気が向かなかったらやりません。でもリクエストがあったらやります。多分。)

 

 

 

最後に。

 

前クールで一番好きなアニソンは、多田くんは恋をしないOPのオトモダチフィルムでした。

上述のとおり、アニメありきの曲なので、(特にアニサマ3日目に参加される方は)是非本編を観たうえで曲を聴いてみてください。

 

 

 

それでは、今回はこのへんで筆をおきたいと思います。

 

 

なの兄