懐古厨故のお願い
こんにちは、なの兄です。
みなさん元気ですか?
私はここにいます、元気です。
今回はこのことについて思い当たるフシがあったので少しだけ書きますね。
プリキュアを観ている人へお願い(というか願望)
正直、書こうかすごく悩みました。
けど書きます。少しだけ。
7月1日に放送された「HUGっと!プリキュア」22話についてです。
観た方は当然分かるかと思いますが、ざっとあらすじを。
何の前触れもなく空からプリキュアが落ちてきました。初代プリキュアである「ふたりはプリキュア」および「ふたりはプリキュアMax Heart」のキュアブラック、キュアホワイトでした。どうやらハグプリのはぐたんが呼んだらしいです。
冒頭に出てきたため、OP後の前半Aパートでは変身が溶けました。ブラックとホワイトが美墨なぎさと雪城ほのかに戻ったのですが、これはアニメ放映以来の光景とのこと(そんなのいちいち覚えていない)です。
そして、話はつい先日ハグプリから4・5人目のプリキュアになったえみるとルールーのけんかについて展開されました。
二人のけんかを見たなぎほのがそれぞれにアドバイスを送り、例のごとく悪の組織であるクライアス社が登場、なぎほのも変身しハグプリと初代コンビの計7名で倒し、えみるとルールーは仲直りする、という初代が好きな人からすればとても充実した回だったのでは、という内容でした。
今回問題提起したいのは、初代プリキュアが現れた時の反応です。
僕を含めた20代は、幼稚園~小学生中学年頃におジャ魔女どれみシリーズが丸4年放映され、明日のナージャが1年放映され、同中学年~中学生頃にかけプリキュアシリーズが始まったため、年齢的にプリキュアは「初代は観ていた」という言い方ができる人はそれなりにいるが、同様に「初代以降は観ていない」という人が多いということを感じています。
そのため、初代プリキュアが出てきた時には僕のTwitterでのTLは活性化し、懐かしむ人も多かったわけです。
その気持ち、すごく分かるのですが、少しだけ悲しいというか悔しいというか、もどかしい気持ちになりました。
上述したように、初代以降は観ていない僕らの世代が、精神的にも経済的にも大人の仲間入りを果たしたこのタイミングでなぜプリキュアを再び観るようになったか。
それはのちにアニメオタクとなり声優オタクとなったからです。
特にプリキュアを観る人は後者が多く、好きな声優が出演しているから観ている人がかなり多いなと思います。
※ちなみに、元々アニメを観る環境で生活をしていなかった僕はというと、プリキュア””だけ””はなぜか観ていたアニメでした。
さらにおととしやっていたまほプリでは高橋李依や堀江由衣や早見沙織等、
声優オタクではかなり馴染み深い声優が出演していました。
その傾向は昔からずっとありましたが、あからさまになったのが、2012年のスマプリ、2013年のドキプリです。
メインの声優はそれぞれ、
スマプリ:福圓美里、田野アサミ、金元寿子、井上麻里奈、西村ちなみ
ドキプリ:生天目仁美、寿美菜子、渕上舞、宮本佳那子、釘宮理恵
どちらのシリーズも5人のプリキュアがいたことにより、その分だけキャストも多かったため、そこも追い風になった事実としてあるとは思いました。
また、スマプリでは、当時大阪市長だった橋下徹もツイートしたり、キュアピースの変身時のじゃんけんとサザエさんの次回予告のじゃんけんを勝負させたり、何かとメディア的にも賑わせてくれる要素があったため影響を受けたのではないかとも思っています。
そんなこんなで、この頃からプリキュアを深夜アニメと同じ感覚で観る人が増え、あまりにも話せる人がいない作品からたまに話せる人が現れる作品へとシフトしていき、僕は嬉しかったです。
ただ、嬉しかったのも少しだけでした。
シリーズが放映されて15年になりましたが、初代プリキュアと4年目のプリキュア5のみ2年間の放映で、それ以外は1年でプリキュアの役目を終えるのがプリキュアのサイクルでした。
声優オタク的には1年の責務を終え自分の推し声優が出演しなくなったら観ないというスタンスのため、
複数年にまたがって話せる同一人物がいないという作品になってしまいました。
プリキュアとは、すごく端的に言えば、Aパートでは日常生活で何かしらの問題が発生し、Bパートでそれを煽るような悪役が出て、Bパートでプリキュアに変身し日常生活での問題だったところを克服しながら悪役を倒し、日常生活でも同時に問題解決する、という流れがある程度確立された作品です。
15年も続けば、ある程度旧作を彷彿とした感じの話も事実として出てくるため、そういった見方もできるのがずっと観ている人の感想です。
例えば、ハグプリでは悪の組織がクライアント社で、人々から未来を奪うことを理念として持っている企業であり、作中でも上司や部下、残業といった用語が出てくるあたりしっかりとしています。
1話放映時、この言葉が発せられた時は
今年のプリキュアって会社みたいな敵なんだねwww
みたいなワードを目の当たりにしました。
けど、僕から言わせてみれば、
こんなところですら実は使い回しだったのを知っていますか?
ってところです。
プリキュア5での悪の組織はナイトメアと呼ばれ、前半ではブンビーが、中盤から後半ではカワリーノがいわゆる上司として部下を指導しており、事実ブンビーの部下だったキャラに対しカワリーノが「うちの部下になりませんか?」というニュアンスを含んだ発言をとしてます。
このように、1年で変わるものでも、通ずるものがあったりするのです。類似点や変化等に気づいた時、この作品はより楽しめるものだと15年で感じています。
僕から声優オタクに声優目当てでプリキュアを観ている人にお願いしたいこと。
過去作もぜひ触れてほしいです!!
正直スイート以前は深夜アニメの作画と比較して劣っていると思うので、作画厨にはきついかと思います。
けど、必殺技や変身シーン、またそれに使う小道具の変化といったプリキュアの本質的な部分はもちろん、日常会話シーンや悪役、OPやEDまでも、
「ここってもしかして!?」
的な部分が発見できます。
現在東京ではTOKYO MXでプリキュア5とまほプリの再放送を放映しています。TOKYO MXやBS11では定期的に過去作の再放送をやっているので、機会がある方は観てみてはいかがでしょうか。
ということで本日はこのへんで
なの兄